届いたカニが黒い 臭い 水っぽいときに確かめること|色より先に臭いを見る
茹でずに凍らせた生のカニの身が黒いだけで、臭いがおかしくなければ、私なら黒変を疑って、そのまま鍋の支度を続けます。黒変についてかに本舗のよくある質問は、「見栄えを損ねますが、食べても問題ありません。」と答えています。
甲羅の粒とは原因が違い、黒変は火を通していないカニの体液が酸化して黒ずむものです。ツンとするアンモニアのような臭いがあるなら、色に関係なく、私は口に入れません。
年に1回のカニの箱を開けて黒い色が見えたら、楽しみがしぼむ気がしますよね。箱を開けたときか、解凍のあとかで、見る所を1枚の表にまとめました。
生のカニの身が黒いのは黒変 甲羅の粒はカニビルの卵

解凍中のバットをのぞき込んで、脚の端に黒い所を見つけて箸が止まる。そんな台所で、手元のカニに近い行から読めるように並べました。
| いつ気づいたか | 見た目・臭い | 原因 | 食べられるか | 次に見る見出し |
|---|---|---|---|---|
| 箱を開けたとき | 甲羅の表面に黒い粒 | カニビルという生き物の卵 | 人に害を及ぼすことはない、と自治体の案内にある | 甲羅の黒い粒はカニビルの卵 |
| 生(茹でずに凍らせた)のカニの解凍の途中・解凍したあと | 身や殻の内側が黒ずむ | 黒変(体液が酸化して黒くなる) | 食べても問題ない、とかに本舗の案内にある | 解凍した生の身が黒いのは黒変 |
| ボイル(茹でてから凍らせた)の品を解凍したあと | 身が黒い | 私が読んだ案内には見当たらない | この記事では書かない。買った店に聞く | 黒くなりやすいのは生のカニを解凍して置いたとき |
| 甲羅を開けたとき | カニ味噌が黒っぽい | 私が読んだ案内には見当たらない | この記事では書かない。買った店に聞く | カニ味噌の記事 |
| いつでも | ツンとするアンモニアのような臭い | カニについての国や自治体の案内は見当たらない | 食べない(国の食中毒予防の案内) | アンモニアのような臭いがするカニは食べずに店へ |
| 解凍したあと | 水っぽい・皿に水がたまる | 氷の膜とドリップ | 食べられるかの案内は見当たらない。氷の膜とドリップの話 | 解凍したカニが水っぽいのは氷の膜とドリップ |
| 一度解凍した物を | もう一度凍らせた | ― | 冷凍と解凍をくり返さない(国の案内) | 保存の記事 |
手元のカニに近い行を選び、「次に見る見出し」の欄まで読むと、次にすることが分かります。7つのうち、私が読んだ国・自治体と2つの店の案内に答えがあったのは4つで、3つは見当たらないままでした。
答えが見当たらない黒のうち、ボイルの身と味噌の2つは、店に聞く側にしました。
味噌をそのまま食べるか甲羅焼きにするかは、別の記事「届いたカニ味噌の食べ方と甲羅焼き|ボイルならそのまま 焼くならトースターで6〜10分」で場面ごとに書いています。
甲羅の黒い粒はカニビルの卵
自治体の水産の案内では、カニビルを長さ10cmほどのヒルの仲間と説明しています。海の底には卵を産み付ける場所がないので、カニの甲羅に卵を産むそうです。
同じ案内は、この卵を「人に害を及ぼすことはありません」としています。卵が多いほど身入りのよい目印になる、とも言われています。

甲羅に黒い粒がびっしり付いていても、私ならそれだけで箱を閉じません。見た目は少しぎょっとしますけど、粒の正体ははっきりしているんです。
解凍した生の身が黒いのは黒変
生のカニを解凍していると、身や殻の内側が黒ずんでくることがあります。自治体の苦情の事例は、酸化でできたメラニンが原因と考えられる、としています。
冒頭のかに本舗の答えは、未加熱のカニのこの黒変についてのものです。かに本舗のブログにも、黒変は「味自体にも影響はありません」と書かれています。

でも、同じブログには、味は同じでも気分が悪いのは当然だ、とも書かれています。湯気の立つ鍋の前で黒い身が目に入ると、箸を持つ手が止まりますよね。
甲羅の粒も、生の身の黒ずみも、原因の分かっている色なので、私なら色だけで鍋をあきらめません。
アンモニアのような臭いがするカニは食べずに店へ
臭いは、黒い色よりも先に確かめておきたい所です。食べるかどうかの決め手は、色ではなく臭いだと思っています。
カニのアンモニア臭を書いた国や自治体の案内は、探した範囲では見当たらなかったんです。そのかわり、国の食中毒予防の案内には、「においや味が変だなと感じたら、食べずに捨てましょう。」とあります。
ただ、国の案内のこの一文は、カニではなく食べもの全体に向けたものです。黒変の話を書いたかに本舗のブログも、異臭がする場合などは「この限りではありません」と添えています。
店への連絡は、案内を先に読んでおくと落ち着いてできると思います。かに本舗で頼んだ品なら、よくある質問に連絡の仕方があります。
対象は、注文と違う商品や、破損・傷みなどの品質上の問題があったときです。連絡は、届いてから3日以内に、よくある質問にある宛先へメールで、とあります。
ほかの店で頼んだ品なら、その店の案内を先に見るのが確かだと思います。
そんなとき私なら、口に入れる前に箱と中身の写真を撮ってから、買った店に連絡します。
色は平気でも臭いが変なら食べない、と先に決めておくと、台所で迷う時間は短くなると思います。
解凍したカニが水っぽいのは氷の膜とドリップ

解凍中のバットの底に水がたまっていると、カニの旨みまで抜けた気がして心配になりますよね。
かに本舗の解凍の解説では、ボイルのカニも生と同じく氷の膜を張っているので、「かなり水分が出ます」としています。カニ通販.com によると、生のカニは完全に解凍するとドリップが大量に出ます。

皿に水がたまっていても、氷の膜のぶんもあるので、私なら水の量だけで残念と決めません。ただ、水っぽいカニを食べてよいかは、読んだ案内のどれにも出てこない話でした。
流水か冷蔵庫か、戻し方そのものは「冷凍カニの解凍方法と時間|ボイルは冷蔵庫で 生は食べる直前に流水 急ぐ日の手順も先に」で順に追えます。
皿にたまる水の元は、氷の膜とドリップです。
黒くなりやすいのは生のカニを解凍して置いたとき

黒変でつまずきやすい所は、手元の品の違いと、解凍したあとの置き方の2つです。
私は冷凍の品も生の品も食べてきましたけど、黒変の話が載っているのは決まって生の案内でした。ボイルは加熱済みなので生のような黒変は起こらない、と先の解凍の解説にあります。
でも、ボイルの品の身が黒いときは、買った店に聞いてから決めるのがいいと思います。
生のカニの黒変を進めてしまうのは、解凍したあとの置き方です。かに本舗の生ずわいの記事は、解凍して冷蔵庫に置くのをやめてほしいとしています。
冷蔵庫や常温に置くと温度が上がり、黒変が進むからです。生ずわい半むき身の商品ページにも、数時間置くと黒変する場合があるとあります。
流水から上げたばかりの脚を、湯気の立つ鍋へそのまま沈める。身がふわっと白くなるのを見ながら、黒くなる前に箸を伸ばせる食卓になります。
同じ記事には、食べきれなかった分も、しまう前に火を通すようにとあります。加熱すると黒変の原因の酵素が働かなくなるから、という説明です。
そして国の食中毒予防の案内は、冷凍や解凍を繰り返すと「食中毒菌が増殖したりする場合もあります。」としています。解凍した残りをどう保存するかは、「冷凍カニの賞味期限と解凍後は何日もつか|凍ったままは店の表示まで 解凍したら再冷凍しない」で扱っています。
生のカニは、解凍したらすぐ火にかけ、残りも火を通しておく。火を通せば黒変は進まなくなる、という2つの記事の説明どおりです。
次に頼むなら食べる日の流れで生かボイルかを決める
私にとってカニの取り寄せは年に1回の行事で、届く日の鍋を思い描いて頼むんです。箱を開けてがっかりするのは、できれば避けたいですよね。
大きな鍋を2つ並べる日なら、私は解凍の段取りから先に決めておきます。
黒変が出るのは、茹でずに凍らせた生のカニを解凍したあとでした。次に頼むなら、私は食べる日の流れを先に考えて、鍋の直前に解凍できる日なら生、前の日から冷蔵庫で戻しておきたい日ならボイルにします。
生とボイルの差をもう少し詳しく知りたいときは、「カニは生とボイルのどっちを取り寄せるか|しゃぶ・鍋・刺身・そのまま 食べ方別の○×表」を開いてください。
届いてから気づく色や臭いとは違って、折れや傷を売る前から商品名に書いてある訳ありの品は、「訳ありカニは何が訳ありか|取り寄せる前に確かめる商品名の折れと棒肉と向く食卓」で別に扱っています。
黒い色を見ただけで箸が止まってしまいそうな人には、生の冷凍より、茹でてから凍らせたボイルの品のほうが合っていると思います。
黒い色に手が止まったら、先に臭い、次に生かボイルかを見る。この順番が手元にあれば、年に1回の鍋の前でも、落ち着いて箱を開けられます。
量や届く日も含めて、次の年の注文の前に見る所は「初めてカニを取り寄せる前に確かめる7つ|がっかりの形から逆算した見る所」に並べました。